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女媧創造が台灣大哥大と提携、台湾初のカスタマイズ可能な飲食ロボットを開発

  • 執筆者の写真: 宣子 中島
    宣子 中島
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

女媧機器人股份有限公司

#NUWA ROBOTICS #ロボットテクノロジー #スタートアップ企業投資


外食業界が人手不足や高い離職率といった課題に直面している中、台湾の大手通信事業者である台灣大哥大は2025年4月10日、AIロボット開発の台湾スタートアップ「女媧創造」と提携し、台湾初となる高度なカスタマイズが可能な「スマート飲食ロボットシステム」を発表しました。このシステムは、台灣大哥大の中小企業支援プログラム「開店サポートパッケージ」のサービス体系に正式に組み込まれ、低コストでの導入によって中小企業のデジタル変革、業務効率化、サービス品質向上を後押しすることを目的としています。


今回発表されたスマート飲食ロボットは台湾国内で開発・製造されたもので、配膳、自動食器回収、料理の補充など複数の機能を備えています。さらに、業種や現場のニーズに応じて、ユーザーとの音声によるやり取り(対話)機能や、業務フロー、移動ルートや速度といった動作設定を自由にカスタマイズすることができ、レストラン、ホテル、医療・介護施設など多様なシーンでの活用が見込まれています。


一般的に市場で販売されている配膳ロボットは1台あたり30万台湾ドル以上に上るのですが、台灣大哥大はロボットを月額8,000台湾ドルからのリース制で提供することで、導入のハードルを下げました。「開店サポートパッケージ」との組み合わせにより、現場の自動化能力を高め、より柔軟な運用が可能となります。


中でも、中小規模の飲食店オーナーに人気の高い「フロア業務サポートプラン」は、月額1,486台湾ドルから利用でき、携帯電話、AI音声による予約受付、オンライン注文などの機能をワンストップで提供します。さらにスマート配膳ロボットを加えることで、1万台湾ドル以内で接客・注文・配膳といった外食業務の主要フローをすべてカバーする高効率なスマート運営環境を実現できます。


台灣大哥大 中小企業事業副總經理 林德偉氏は、次のように述べています。「台灣大哥大は『開店サポートパッケージ』を進化させ続けており、女媧創造をはじめとする優良な地元パートナーと協力し、AI音声、ロボット技術、モバイル通信の技術を統合することで、人手不足の時代における中小企業の効率的で安定した運営環境づくりを支援しています。」


女媧創造の運営長 張智傑氏は、「私たちは、真のデジタル化とは単に人手を置き換えることではなく、人の価値を最大限に引き出すことだと信じています。カスタマイズ可能なAIロボットを活用することで、企業はサービスの効率化と現場体験の向上を図り、顧客のニーズにより密接に対応する温かみのある効率的な運営を実現できると考えています。」と述べています。


市場調査会社である Precedence Research(プレシデンス・リサーチ) によると、世界のサービスロボット市場規模は2024年の545.1億米ドルから、2034年には2,127.7億米ドルへと拡大する見通しであり、その成長性が注目されています。

台灣大哥大は、LINE台湾、Google、點點全球(台湾)、Ocard(台湾)などの国内外の戦略パートナーと連携しながら、今後もスマート技術の開発を強化し、中小企業の経営変革をサポートしつつ、持続可能な成長を目指すとしています。

 
 
 

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